ランニング好きな中年男のブログ

ランニングを趣味に持ち、人生を豊かにするための方法を模索し足掻いている様を記録したブログです。

<2019年9月15日>しわいマラソン 44kmを走る!

f:id:yossytaketyan:20190518054225j:plain

<コンディションを整えてのスタート>

シンスプリントで2週間前まで

全力ランニングを控えていたが

なんとかここ数日で、

フルマラソンを走れるであろう

コンディションまで持ってくることができた。

 

2週前はまだ足の痛みがあったため

30km走と、その4日後に

スロージョグでの峠走12kmを実行

(前日夕方に少しペースをあげて走ったので

24km走るつもりだったのが半分でダウン)。

 

あとは10kmのタイムトライアルや

2kmジョグ × 5kmタイムトライアル × 2kmジョグ

の調整走を挟みながら、

徐々にテーパリングし

2日前から休足日 & カーボローディング。

 

記録には自信がなかったが

体力的にはフルマラソン

持ちこたえられるよう

調整しながら当日を迎えた。

 

<初フルマラソンで〝しわい〟コース>

朝7時に出発、マイカーで安芸太田町へ向かい、

1時間30分程度で到着。

 

数日前に現地までの道を調査し

同行してくれたウチの奥さんと

走らないのに付いてきてくれた

子供達に感謝。

 

かなり早めに着いたので

受付を済ませてから

家族と話をしながら適当に時間を過ごし、

荷物を預けスタート15分前に

スタートラインにたつ。

 

11時の号砲で

44kmランナーが一斉にスタート。

 

故障により

走り込みに自信がなかったのと、

初マラソンで様子見があったので

スタート直後は6分/kmで走る。

 

スタート直後は

半螺旋状の下り坂を集団でくだった。

途中、「パパがんばって〜!」の

子供の声援が聞こえたが、

きっとどこかのランナーの家族だろうと

微笑みを漏らしながら走った。

 

温井ダムの上を抜け、ダム資料館を過ぎたあたりから

上り坂の洗礼を受ける。

ちらほらと歩き出すランナーを横に

ペースに気をつけながら

上り坂を上がっていく。

 

「かなり登ったぞ!」

そんな思いを抱いたあたり、

スタートから2km位?で

ようやく最初の上り坂が緩やかになる。

「ランナーに気を使って最初にキツイ坂道があるルートを

用意したんだな」と安易に思いながら

控えめペースで走っていく。

 

赤い橋を渡ってしばらく走り、

スタートから6〜7kmだったかな?

再度上り坂が出現。

これがなかなかの上り。

登っても登ってものぼり。

 

何とか登りきり、

温まった足で下りを快調に降っていく。

この時何人かを抜き去るが

後ほど再度抜かれていく事になる。

 

登った距離も長いが

降った距離も長かった。

「あとはなだらかな道が続くんだろうな」

そう思わせられるくらい長かった。

 

しかしそうは行かなかった。

再度上り坂が現れ、

しかも先ほどより急な傾斜だったので

歩き始めるランナーがさらに増える。

 

ここも何とか歩かずに登りきり、

下りを体と相談しながら走る。

 

するとやがて市街地に出て

しばらく幹線沿いの歩道を走ることになった。

 

全コースに渡ってのことだが

沿道の人々が「●●さん、頑張って!」

と個人名を呼びながら応援してくれる。

そう、ランナーの名簿が

沿道付近の住民に配布され、

ゼッケンから

実名がわかるようになっているのだ。

 

これは照れる。

 

無反応で通り過ぎることもできず、

「ウッス!」「あーざーす!」などと

いちいち返しながら

最後まで走った。

 

幹線沿いからエイドステーションを経由して

田園の中の道に誘導され、

そっからまた徐々に山道に入っていく。

 

その辺りから

ピンクのゼッケンをつけた100kmランナー・

青のゼッケンをつけた88kmのランナーたちと

コースが重なるようになり一緒に走っていく。

 

100km・88kmランナーは

朝5:30にスタートし、

11〜12時間かけてゴールに向かう。

 

この時すでに午後2時を回っていたと思う。

 

大会側が準備してくれたであろう

エイドステーションと、

現地の方がボランティアで用意してくれたであろう

エイドの両方が入り混じる区間になっていて、

ほんの5kmの間に3箇所位水分を補給することができた。

 

当初エイドでは

スポーツドリンクだけとるように予定していたが

さすがに飽きるね。

 

この頃から他に用意された

コーラや水、梨をいただき

ひざ下と頭に水をかけるようになる。

 

立て続けにエイドが用意され

若干お腹がいっぱいになりながら

次の難関に突入。

 

きっと今大会で1番の距離と高さの

登りが始まる。

 

ここも何とか走りきったが、

下りはじめでひざ下あたりに

力が入らなくなり、

少し走って到着したエイドを境に

故障の危険を感じて今大会で

初めて歩く。

 

登る角度も尋常じゃないが

降る角度もまた然り。

 

半笑いを浮かべながら

歩いて降っていく。

 

〝しわい〟を

身をもって感じた瞬間だった。

 

<屈辱の徒歩>

しばらく歩きとジョグ程度のランニングが

交互に続く。

 

エイドに入っては

コーラ・スポドリ・水を飲みながら

頭と足に水をかけて出発。

 

かけ水をするからか、

少し走る気力・体力が湧いてくる感じがして

モチベーションになった。

 

でもやっぱり歩く時間は訪れる。

 

自分が走っていても

前のランナーが歩いているのを見ると

つい歩いてしまうことが何度かあった。

 

屈辱的。

いや、でもありゃ歩くよ…。

 

いくらか走る(歩く)と、

やや見慣れた道路に入る。

 

そこは行き帰りで通る道(国道191号線)。

 

家族の元に帰ったら

「あの道を走ったよ」と話してやろう…。

 

そう思いながらひたすら進む。

 

イカーをおいた駐車場付近を通過し、

「もうちょっとだ!」

と思った。

 

ここからがまた長かった。

 

なだらかな登りが続き、

温井ダム放流河川沿いの渓谷底の道を、

今レース最後の難関「481段階段」を目指し

進んでいくが、なかなか視界に入ってこない。

この時すでにスタートから5時間が経過し、

「きっと家族たちが待ってるだろうな」

と思いながら走る・歩く。

 

そしてようやく発見、

「481(しわい)段階段」!

 

階段下と中間と、最上段に係員が配置され、

中間では水分(内容は他と同じ)が提供されていた。

 

アルファベットの「Z」状の階段を登り、

1単位登るたびに「シャ!」

と気合いを入れ登っていく。

 

100段ごとに段数の標識が貼られていて

次の100段に到着するまでが

意外と早く感じられたのを

覚えている。

 

 

見上げる最上階よりも

見下ろす最下段の方が

だんだんと遠くなっていく。

 

最上段の人影に

奥さんの顔を探しながら登ると、

次第に最上段の係員の

「あともう少しです、頑張ってください!」

という声が大きくなっていった。

 

登り切ると残念ながら

奥さんや子供達の姿は発見できなかったが

(後に聞くと、私が走っている間に

ダム見学をして、その時に上から階段を

見下ろして見た時間があったらしい)、

この時点で何とか残り1kmを残すのみとなった。

 

<人生初の44kmを完走!>

残りのコースは

スタート直後にくだった

半螺旋状の坂を登っていく。

 

現地のボランティア学生であろう子供達に

実名で応援を受けながら

ゴールである広場まで細い道を

何とか走っていく。

 

ゴール会場入り口で

奥さんと子供たちが応援してくれているのが

聞こえ・見え、笑顔で手を振って

ジョグスピードで横を通り抜ける。

 

ゴール。

結局5時間半をすぎ、

予定の4時間半を1時間も過ぎてしまった。

 

しばらく家族と話をし、

更衣室で着替えを済ませる。

着替えながら他のランナーが

想定外のコースの過酷さについて話をしていた。

 

終わったら

現地の温泉に浸かる予定だったが

そんな時間もなく、

暗くなる前に山道を抜けたい思いから

パンフについていた金券で肉うどんを食べ、

シャトルバスに乗り車を止めている駐車場に帰り、

帰路につく。

 

帰りの運転は奥さんに任せ、

私はぐったり助手席で眠っていたことは

想像できるだろう。

 

<今回の課題>

今回のレースで残った課題は

「ひざ下周りの弱さ」と「走りこみ不足」。

 

次のレースに向けて

これらの課題をどう克服するか、

検証をしていきたい。